姫的金銭感覚

今読んでいる本は曽根綾子女史の「自分の顔、相手の顔」です。これは大阪、産経、北国新聞に順次掲載されているものを一冊にまとめた小エッセイ集みたいなもの*1なんですけど、一つ一つが短いから非常に読みやすく、また、女史の哲学と当時の社会事件(ペルーの日本大使館占領事件や阪神淡路大震災など)が絡みあっていてとても面白いオススメの一冊です。
さて、その中で[六]私流のこんな暮らし方の「来年は来年-金が無ければ買うな」という部分(2p程度なので)があります。この「金が無ければ買うな」の精神、当たり前のようでいて、現在では当たり前でないのかもしれないと思う。至る所で消費者金融が幅をきかせている現在。なぜこれ程までに彼らがノサバルことの出来る時代になったのでしょうか。
姫家の「自分で稼いでいないうちからクレジットカードなんて持つんじゃない」という方針のため、姫は幸か不幸かカードというものを使用したことがございません。それでもさして不便と感じない。手元に現金として無いお金で買い物をするなんて考えただけで面倒臭い。だって、
「来月のお給料は○○円のはずだから、月○円支払えるはずだから、これを買っても大丈夫なはず
こんな面倒な事考えたくない。しかも、これはあくまで予定であって、「予定は未定」だから、たいてい崩れるのだ。もし、明日地震になったら?もし、急にバイトがクビになったら?もし、ご両親様を怒らせて家から放り出されたら?そうなったって来月には一定の金額を支払わなければならないんでしょ〜?無理無理。そんな大変そうな生活、考えただけで嫌だ。だったら、現在、お財布に入っているお金だけで楽しんだほうが、よっぽどか楽しい。さらに、姫の場合忘れっぽい性格も手伝って「先月\1,000足りなくて変えなかった品」は結構簡単に忘れるけど、「今月、先月分の\1,000を支払わなくてはならないから、今、目の前にある気に入った品を買えない」ことは無性に悔しい。腹立たしい。だから、未来のお金を使うような生活はしたくないのです。
と、言っても、姫の金銭感覚はそうとうトチ狂っていて、お財布に入っているお金は全部使っていいと思っているのです。だから、姫にお使いを頼むとおつりが無い事がよくある。また、友達と食事などすると全部一緒に支払って、お店から出ると支払った事を忘れている。それでも、これまで21年間、お金の苦労なんてこれっぽっちもしないで暮らしてこれたのは、家族のため働いて下さるダディー様と家族と正直者で賢い友人達のお陰です。

*1:この表現であっているのだろうか。。。